2018年12月23日日曜日

夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 友人のすすめで読み始めました。「名前が出てこない『黒髪の乙女』と『先輩』」【感想ネタバレ注意!あらすじ】。 #BOOK

中学生の頃、友人が読んでおり、表紙の可愛さと友人からのすすめとで、つい手に取ってしまいました。
名前が出てこない『黒髪の乙女』と『先輩』。最初に見たときは、名前が出てこないことに違和感を感じました。しかし、このふたりの関係性を表すように、不思議と魅入ることとなっていったのです。
黒髪の乙女からの視点と先輩からの視点、どちらも書かれておりました。特に黒髪の乙女の言葉の言い回しはとっても面白かったです。なにより「一方その頃…」という感じも読んでいて面白く感じるひとつです。
また黒髪の乙女と先輩だけでなく、各場面で出会う登場人物のキャラも濃く、セリフも印象深いものばかりでした。
黒髪の乙女、がお酒を飲んでいる最中に出会った、羽貫さんと樋口さん。黒髪の乙女自身が、どんなことを考えているのかわからない、不思議な女性ではありますが、同じくらい羽貫さんや樋口さんも雲のように掴みどころのない方々で…3人で過ごした夜の、不思議な体験をこの本通して一緒に経験できたことが楽しく感じました。
そして、一方その頃の先輩にクスッとしてしまいました。

これが第一章で、続けて二章、三章…と魅入ってしまうお話が続いていくのです。

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